調査レポート
公開日:2026/03/27 最終更新日:2026/03/27

シニアエンジニアの2割が介護と両立中。介護中40代46%が専門性向上を目指し、時間より成果での評価を希望【40〜60代エンジニア600名調査】

シニアエンジニアの2割が介護と両立中。介護中40代46%が専門性向上を目指し、時間より成果での評価を希望【40〜60代エンジニア600名調査】

40〜60代の現役エンジニア600名を対象に「介護と仕事の両立」に関する実態調査を実施。約5人に1人が現在介護に従事しており、50代では金銭・精神的負担が急増する現実が浮き彫りとなりました。介護離職を防ぎ、キャリアを継続するために必要な「専門性」と「代替不能な存在」への意識変化とは。シニア・ベテランエンジニアが直面する最新の働き方レポートを公開します。

約45%は、将来的な介護予備軍。50代で金銭的・精神的な負担が深刻化

シニアエンジニア特化のフリーランス求人サイト「レガシーフォース」を運営する株式会社モロ(本社:東京都港区、代表取締役:前田洋平)は、40代・50代・60代のITエンジニア600人を対象に、「介護と仕事の両立に関する実態調査」を実施しました。

本調査では、40代・50代・60代のエンジニアの中では、すでに約2割が介護に関わっており、約45%の人も、今後介護に関わる可能性があることがわかりました。 また、特に50代において金銭的・精神的な負担が深刻化している実態が明らかになりました。

調査サマリ

  • エンジニアの約5人に1人が「介護当事者」。50代の半数は将来的な不安を抱える予備軍

  • 50代で負担が激増。「かなり金銭的負担を感じる」割合は60代の約9倍に

  • リモートワークが支える就業継続。40代の半数以上が「リモート増」で両立を模索

  • 介護を機に「無理のない働き方」へシフト。専門性を高め「代替不能な存在」を目指す攻めの姿勢も

40代・50代・60代のエンジニアの約2割は、家族や親族の介護中

40〜60代のITエンジニア600人のうち、現在何らかの形で家族の介護に関わっている人は113人(18.8%)でした。

また、現在は介護に関わっていない層においても、全体の45%(264人)が「今後関わる可能性がある」と回答しています。企業で現場の中核を担う世代にとって、介護は決して遠い問題ではなく、仕事との両立体制の構築の重要性がわかります。

特に50代を襲う介護の金銭負担

介護に従事しているエンジニアにおいて、50代の金銭的負担感は他世代より突出して重くなっています。 50代当事者の27.0%(10人)が「かなり金銭負担を感じる」と回答し、これは60代(3.1%・1人)の約9倍に達する数字です。

さらに「金銭的にやや負担を感じる」層を含めると、50代当事者の6割以上が経済的なプレッシャーを抱えながら業務にあたっていることが分かります。

「リモートワーク」と「柔軟な離席」が離職のセーフティネットに

介護と仕事を両立させるための具体的な変化を尋ねたところ、40代の52.3%(23人)が「リモート勤務の日を増やした」と回答しました。リモート勤務の増加は、各年代で最も多い回答となっています。

また、50代では「メンタルの負担がある」と回答した割合が37.8%(14人)と、他の年代と比較して顕著に高く、精神的な負荷を抱えながらも、勤務時間の調整(32.4%)などを行いながら業務を継続している実態が浮き彫りとなりました。

変化する仕事観「無理のない働き方」と「代替不能な専門性」

介護に関わるようになった113名に、仕事上で意識するようになったことがあるかを聞きました。

40代では、45.5%(20人)が「専門性を高め、代替されにくい役割を担いたい」と回答しました。一方で、22.7%(10人)は「無理のない働き方を優先し、仕事量を抑えたい」と回答し、同じく22.7%(10人)が「稼働時間より納品物など成果で評価されたい」と回答しています。介護という制約に直面したことで、稼働時間を短く抑えつつも、専門性や成果によって評価される働き方を望む心理が伺えます。

金銭面やメンタルの負担が大きいという回答が多かった50代では、40.5%(15人)が「無理のない働き方を優先し、仕事量を抑えたい」と回答しました。次いで「専門性を高め、代替されにくい役割を担いたい」と「特に行動の変化はない」が24.3%(9人)で続いています。

また、60代は「特に行動の変化はない」と答えた人が50.0%(16人)にのぼりました。介護に従事している状況下においても、すでに自身の働き方のスタイルが確立されている様子が伺えます。

株式会社モロ 代表取締役 前田洋平のコメント

高齢化社会で「介護との両立」は避けられない現実。企業も、柔軟な勤務体制の構築を 今回の調査で明らかになったのは、IT業界を支えるベテランエンジニアたちが、深刻な介護負担を抱えながらも、自身の専門性を武器にキャリアを継続しようとするプロフェッショナルな姿です。

今後、日本で高齢化がさらに加速する中、介護を担いながら働くエンジニアが増加していくことは避けられない現実です。企業が介護に関わっていない人材のみを選別して採用しようとするのは、もはや現実的な解決策ではありません。

こうした状況下で企業が注目すべきは、実際に介護を担っている40代エンジニアの45.5%が代替不能な専門性を求めているという事実です。彼らは時間的な制約があるからこそ、より短時間で、より高い付加価値を提供できる職能への進化を自ら選択しています。

介護を理由とした戦力ダウンを懸念するのではなく、彼らのような制約があるがゆえに生産性を追求する優秀な層を、リモートワークや成果報酬型案件といった柔軟な枠組みで受け入れることが、今後のITリソース確保の鍵となります。レガシーフォースは、年齢やライフイベントの壁を越え、純粋にスキルと成果で評価されるマッチングを加速させてまいります。

【調査概要】

  • 調査概要:介護と仕事の両立に関する実態調査

  • 調査期間:2026年1月

  • 調査対象:40代〜60代のITエンジニア600人(40代・50代・60代各200人)

  • 調査方法:インターネット調査

    ≪アンケート利用条件≫

  • 1 調査結果は自由にご活用ください。但し情報の引用元として「レガシーフォース」の名前を明記

    してください。

  • 2 ウェブサイトで使用する場合は、引用元として、下記リンクを設置してください。

    URL:https://freelance.legacyforce.jp/articles/detail/senior-engineer-care-survey